CentOS7のApacheとOpenSSL最新版アップデート

当サーバ(CentOS7)のApacheとOpenSSLを最新安定板にアップデート

◆最新安定バージョン

OpenSSLの最新バージョンは2024.1.30にリリースされています。
前回アップデート「CentOS7のApacheとOpenSSLのアップデート」した3.1シリーズも3.1.5がありますが、サポート期間が2025.3.14までであり、より期間が2025.11.23までと長い3.2.1にアップデートします。

Apache:2.4.57 ⇒ 2.4.58
OpenSSL:3.1.2 ⇒ 3.2.1

※環境によって、影響を受ける可能性のあるアプリケーションやサービスがあるため、実施に当たっては互換性等を確認の上、自己責任でお願いします。

◆OpenSSLのバージョンアップ

最新バージョンを確認し、ダウンロードとインストールを実施します。

1行目:最新安定バージョン3.2.1(2024.2.18現在)のダウンロード
2行目:ダウンロードファイルの展開
3行目:展開ディレクトリへ移動
4行目:configureの実行
5行目:コンパイル
6行目:インストール

1行目:インストールしたディレクトリの確認
8行目:バージョン3.1.2のライブラリディレクトリ
9行目:前回アップデート時にリネームしたバージョン1.1.1uのライブラリディレクトリ

1行目:ライブラリディレクトリの確認

1行目:インストールしたOpenSSLのバージョン確認
2行目:バージョン「3.2.1」を表示

◆Apacheのアップデート

過去記事「CentOS7のTLS1.3対応とApacheへの適用」で実施した要領と同様に「mod_ssl」モジュールのみ入れ替えます。

1行目:バージョン3.1.2の「mod_ssl」モジュールをリネームしてバックアップ
※Apacheをアップデートした際に上書きされてしまいます。

モジュールに変更がなければ、ここでバックアップした「mod_ssl」モジュールをApacheのyumアップデート後にコピーやリネームすることで以降の作業はいらないかもしれません。

1行目:Apacheのソースファイルをダウンロード
2行目:ダウンロードファイルの展開
3行目:展開ディレクトリへ移動
4行目:configureの実行。「–with-ssl」オプションでOpenSSLのインストールディレクトリを指定
5行目:コンパイル

「mod_ssl」モジュールだけ必要なので、「make install」は実行しません。

1行目:「readelf」コマンドで「mod_ssl」のヘッダ情報を確認
5,6行目:共有ライブラリのバージョンがインストールしたOpenSSLのバージョン(3)になっているのを確認

過去記事「CentOS7のApache最新版アップデート」で実施したIUSリポジトリを使用し、アップデートします。

1行目:IUSリポジトリを有効にしてyumでアップデート

1行目:Apacheのバージョンの確認
2行目:バージョン「2.4.58」を表示

アップデートでインストールされた「mod_ssl」を確認してみます。

1行目:「readelf」コマンドで「mod_ssl」のヘッダ情報を確認
5,6行目:共有ライブラリのバージョンがCentOS7のyumインストールされるOpenSSLのバージョンが1.0シリーズのため(10)になっている

1行目:「mod_ssl」モジュールのバックアップ
2行目:新しい「mod_ssl」モジュールをコピーして設置

1行目:「mod_ssl.so*」でバックアップしたモジュールを含めて確認

1行目:サービスの再起動
2行目:サービスの状態確認

◆確認

前回更新時に同様の確認をしているので、詳細はこちらを参照してください。

TLS checker」でTLS/SSL設定を確認できます。

SSL Labs」では、Webサーバの構成情報を詳細に分析できます。

「デベロッパーツール」で「TLSプロトコルバージョン」と「暗号化スイート」を確認できます。

最近、よくサーバがフリーズするのでこの更新で改善されないかなぁ…
次は、PHPのバージョンアップかな

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