◆はじめに
Rocky Linux 9 サーバ構築手順の最初のステップとして、「KVMにインスタンス作成」について手順を説明します。
◆環境情報
当ブログサイトを運用しているサーバは、「KAGOYA JAPAN」で提供されている「KAGOYA CLOUD VPS」を利用しています。
◆KVMにインスタンス作成
以下の構成でインスタンスを作成します。
項目 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
パッケージ | RockyLinux9 | OSディストリビューション |
アプリケーションセットアップ | なし | 基本構成のみ |
スペック | スタンダード | 標準的な性能 |
CPU/メモリ | 4コア/4GB | 基本的な開発・運用に適した構成 |
ストレージ | SSD 80GB | 高速アクセス可能なストレージ |
virtio※ | ON | 仮想化I/O最適化 |
※virtioとは
仮想マシン(VM)と物理ホストマシン間で効率的にI/O操作を行うための仮想化技術の標準規格です。
有効にすることで、ディスクアクセスやネットワーク通信の性能が向上します。
・コンソールログイン
KVMコンソール
- コントロールパネルアクセス
- ブラウザから、KAGOYA CLOUD VPSコントロールパネルにログイン
- コンソール起動
- 作成されたインスタンスを選択
- 「コンソール」タブから「コンソールを起動」をクリック
- ログイン
- ポップアップでコンソールに以下の情報でログイン
- ユーザ名: root
- パスワード: インスタンス作成時に設定したコンソールログインパスワード
Tera Term(SSH)コンソール
項目 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
ホスト | 割り当てられたIPアドレス | 当サーバ: 133.18.226.221 |
サービス | SSH | ポート22 |
ユーザ名 | root | 管理者アカウント |
パスワード | コンソールログインパスワード | インスタンス作成時設定 |
認証方式 | 秘密鍵ログイン用認証キー※ | より安全な認証方式 |
※秘密鍵ログイン認証キー作成
- KAGOYA CLOUD VPSコントロールパネルからSSH接続用秘密鍵を作成
- 作成要領: ログイン用認証キー作成
初期接続について
SSH設定を行うまでは、上記の方法でTera Tarmコンソールからログインして構築作業を行います。
◆セキュリティ上の注意事項
- 初期パスワード
- 強力なパスワードを設定してください
- 定期的なパスワード変更を推奨します
- SSH設定
- 可能な限り秘密鍵認証を使用してください
- パスワード認証は後の手順で無効化することを推奨します
- ファイアウォール
- 後の手順でファイアウォール設定を行います
◆次のステップ
インスタンス作成とログインが完了したら、次は以下の手順を実行します。
- アップデート及び初期状態の確認
- システムの最新化
- OSバージョンやディスク容量の確認
- ユーザ作成及びsudo設定
- 一般ユーザーの作成
- 管理者権限の設定
これらの手順により、安全で運用しやすいLinuxサーバ環境の基盤が整います。