VPSサーバ(CentOS7)に当サイトとは別にサブドメインを登録し、WordPressを追加インストールする方法です。
1 DNSにサブドメインを追加
2 サーバにWordPressファイルの追加
3 設定変更
◆DNSにサブドメインを追加
私の場合、お名前.comでドメイン登録しているのでDNS設定でレコードを追加しました。
今回は、テスト用として「test.maruweb.jp.net」としました。
◆サーバにWordPressファイルの追加
サブドメインで別サイトを作るため、/var/www配下にディレクトリを作成し、ファイルを追加します。
# cd /var/www # mkdir test # cd test # wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz # tar -xvzf latest-ja.tar.gz # mv wordpress/* ./ # rm -rf latest-ja.tar.gz wordpress
1行目:ディレクトリの移動
2行目:testディレクトリの作成
3行目:ディレクトリの移動
4行目:wordpressのダウンロード
5行目:ダウンロードファイルの展開
6行目:展開したディレクトリ配下のすべてのファイルをカレントディレクトリへ移動
7行目:ダウンロードしたファイルと空のディレクトリの削除
◆設定変更
WordPressをサーバに複数追加するには、WordPressのドキュメンテーションを確認すると3つの方法があります。
1 Multisite・・・WordPress マルチサイト機能 (単一のデータベースを持つ単一のWordPress インスタンス)
2 Single Database・・・単一のデータベースを持つ複数の WordPress インスタンス
3 Multiple Databases・・・複数のデータベースを持つ複数の WordPress インスタンス
今回は、2の方法で追加することにしました。
この方法で追加する場合、コンフィグファイルの変更箇所はデータベースのテーブル接頭辞を設定する1行だけとなります。
通常、コンフィグファイルはダウンロードしたファイルの「wp-config-sample.php」をコピーして使用しますが、上記のとおり変更箇所は1行なので、当サイトのコンフィグファイルをコピーして使用します。
# cp ../maruweb/wp-config.php ./ # vi wp-config.php $table_prefix = 'test_'; # chmod 640 wp-config.php
1行目:wp-config.phpコンフィグファイルをコピー
2行目:設定変更
4行目:テーブル接頭辞を「test_」に修正し、保存
6行目:コンフィグファイルのパーミッションを変更
# cd ../ # chown -R apache:apache test
1行目:1つ上「/var/www」のディレクトリへ移動
2行目:「test」ディレクトリ配下すべての所有者を変更
# vi /etc/httpd/conf.d/wordpress.conf Alias /subtest /var/www/test
1行目:エイリアス設定ファイルに追加
3行目:URLを「https://test.maruweb.jp.net/subtest/」とするために追加
# systemctl reload httpd
最後に一通り設定等が終わったので、httpdをリロードします。
ブラウザで、追加したURLにアクセスすると無事にWordPressのインストール画面が表示されました。
しかし、SSLサーバ証明書のドメインを「www」で設定しているため、追加したサブドメインでは、「保護されていない通信」となってしまいます。
次回は、SSLサーバ証明書(Let’s Encrypt)をワイルドカード証明書にする要領を書こうと思います。