前回、説明したバックアップ方法の一つディレクトリコピーの要領についてです。
・仮想マシンが起動中でもコピーすることができます。
・リストアとして元のディレクトリと置き換える場合は、そのままで問題ないが、仮想マシンのコピーとして利用する場合UUIDの変更(後述)をする必要があります。
◆仮想マシンディレクトリのコピー
ディレクトリを単純にコピーします。場所は、「~/VirtualBox VMs/」配下にあります。
コピーしたディレクトリ内にある「.vbox」ファイルを直接起動しようとするとエラーとなります。
「既にある仮想マシンのUUID(ソフトウェアを一意に識別するための識別子)と同じ」というメッセージのエラーです。
※ただし、UUIDを変更した後でも、直接ファイルを起動しようとしても同じエラーが表示されます。
恐らく、「Oracle VM VirtualBox マネージャー」の仮想マシン一覧にないのが原因かと思われます。
他の方法として、「仮想ハードディスクのコピー」の際に説明した「コピーファイルの使用方法」と同様に「.vdi」ファイルを選択しても、やはり同じようにエラーが出てしまいます。
そこで、UUIDを変更します。
UUIDの変更はホストOSでコマンドから行います。
$ VBoxManage internalcommands sethduuid CentOS6.vdi UUID changed to: 9db3002e-5eaa-485f-8c84-737144de2f6a
1行目:VBoxManageコマンドを使用し、UUIDを変更したい「.vdi」ファイルを指定します。
2行目:UUIDが変更されました。
◆「VirtualBox VMx」ディレクトリを丸ごとコピー
仮想マシンが複数あり、簡単にバックアップするには一番手軽で手っ取り早い方法なのではないでしょうか。
別環境へ移行する場合や、ホストOSをリストアしVirtualBox本体のみインストールした後にコピーしたディレクトリを戻す場合に使えそうです。