イントラネット用にプリントサーバとして設定した。
プリントサーバの機能を提供するcupsパッケージを利用する。
パッケージのインストールはされていたので、まず、アクセス制御の設定を実施した。
# vi /etc/cups/cupsd.conf
# Only listen for connections from the local machine.
Listen 192.168.0.100:631 ←追加:サーバアドレスの631番ポートをListenする。
# Restrict access to the server… 他のホストから使用できるようにする。
<Location />
Order allow,deny
Allow localhost
Allow 192.168.0.0 ←追加:ローカルのネットワークアドレスからのアクセスを許可する。(ホストでの指定も可)
</Location>
# Restrict access to the admin pages… 管理用に接続できるようにする。
<Location /admin>
Encryption Required
Order allow,deny
Allow localhost
Allow 192.168.0.200 ←追加:192.168.0.200からのアクセスを許可する。(ネットワークでの指定も可)
</Location>
# Restrict access to configuration files… CUPSの設定を変更するホストを指定する。
<Location /admin/conf>
AuthType Basic
Require user @SYSTEM
Order allow,deny
Allow localhost
Allow 192.168.0.200 ←追加:192.168.0.200からのアクセスを許可する。(ネットワークでの指定も可)
</Location>
次に、CUPSのプリンタドライバを利用しないで、生のバイト列を処理できるようにするためにデータタイプの設定をする。
# vi /etc/cups/mime.types
application/octet-stream ←設定の確認
同じエントリを次のファイルからも探しコメントアウトを解除する。
# vi /etc/cups/mime.convs
application/octet-stream application/vnd.cups-raw 0 - ←コメントアウトを解除
設定を有効にするためにリロードする。
# /etc/rc.d/init.d/cupsd reload
続けてプリンタの追加を行う。
# lpadmin -p Canon -E -v usb:/dev/usb/lp0 ←USB接続のCanon製プリンタを追加する。(既にある場合には設定内容の変更になる。)
# lpadmin -d Canon ←デフォルトプリンタの指定をする。
プリンタの指定内容がファイルで確認できるので確認する。
# cat /etc/cups/printers.conf
# Printer configuration file for CUPS v1.3.7
# Written by cupsd on 2011-11-10 21:49
<DefaultPrinter Canon>
Info Canon
DeviceURI usb:/dev/usb/lp0
State Idle
StateTime 1320928984
Accepting Yes
Shared Yes
JobSheets none none
QuotaPeriod 0
PageLimit 0
KLimit 0
OpPolicy default
ErrorPolicy stop-printer
</Printer>
プリンタの制御を開始にする。
# cupsenable Canon
プリントジョブの受け入れを開始する。
# accept Canon
cupsdのサービスを自動起動するように設定する。
# chkconfig cupsd on
ブラウザからCUPSの設定画面の表示ができるか確認する。
ブラウザを起動し、URLにhttps://サーバ名:631/を指定する。
最後に、ホスト(Windowsなど)から利用するために、プリンタの追加をする。
ネットワーク上のプリンタを追加し、URLにhttp://サーバ名:631/printers/Canonと指定する。
追加後、テスト印刷を実行して出力されることを確認した。