VMwareの分割された仮想ハードディスク(.vmdkファイル)を結合する

VMwareの仮想マシンをVirtualBoxに変更しようとして、フォルダを確認すると、仮想ハードディスク(.vmdkファイル)が分割されている状態だったので、結合して1つにする方法

◆使用ツール

仮想ディスクマネージャ(vmware-vdiskmanager.exe)を使用します。

・仮想ディスクマネージャとは

VMwareのドキュメントを見ると

仮想ディスクマネージャ(vmware-vdiskmanager.exe)は、コマンドラインまたはスクリプトから仮想ディスクファイルを作成、管理、変更する際に使用できるWorkstation Proのユーティリティです。

仮想ディスク マネージャの使用(抜粋)

と書かれており、更に

仮想ディスク マネージャは、Workstation Pro がインストールされるときに、VMware Workstation プログラム ファイル ディレクトリに含まれています。

仮想ディスク マネージャの使用(抜粋)

ということで、パッケージに含まれるユーティリティツールですが、VMwareのサイトから「VMware Virtual Disk Development Kit (VDDK)」を個別にダウンロードすることもできます。

・仮想ディスクマネージャの場所

VMwareをインストールしている場合、一般的には、「C:\Program Files\VMware\VMware Workstation\」ディレクトリにあります。

vmware-vdiskmanager.exeの場所

私の環境は、Cドライブではなく、Dドライブになります。

◆ツールの起動

「vmware-vdiskmanager.exe」は、コマンドラインツールなのでコマンドプロンプトから使用します。

アドレスバーに「cmd」と入力

エクスプローラーで「vmware-vdiskmanager.exe」のディレクトリを表示し、アドレスバーに「cmd」と入力し、「Enter」キーを押します。

すると、エクスプローラーで表示されているディレクトリでコマンドプロンプトが起動されます。

コマンドプロンプトの起動

1行目:「vmware-vdiskmanager.exe」と入力

◆ヘルプ

オプションを何も付けずに「Enter」キーを押します。

今回使用するオプション
18行目:「-r <source-disk>」元の仮想ディスク
37行目:「-t <disk-type>」仮想ディスクのタイプを指定
42行目:「0」ディスクタイプを指定(下記、表「disk-type」参照)
56行目:参考例(今回使用するコマンド例)

typeDescription
0拡張可能な単一の仮想ディスク
12Gbyteで分割される、拡張可能な仮想ディスク
2事前に割り当てられた仮想ディスク
32Gbyteで分割され、事前に割り当てられた仮想ディスク
4ESXタイプの事前に割り当てられた仮想ディスク
5ストリーミング用に最適化された圧縮ディスク
6シンプロビジョニング仮想ディスク(ESX 3.x 以上)
disk-type

◆コマンドの実行

分割された仮想ディスクを確認します。

分割された仮想ディスク

今回は、5つに分割された仮想ディスクを結合します。

1行目:実行コマンド

「-r」で指定するソースファイルは、エクスプローラーからドラッグ&ドロップすると入力間違いがなくていいと思います。
出力先ファイルも同様に、出力先ディレクトリをドラッグ&ドロップし、出力ファイル名のみ入力するといいと思います。

実行結果

分割された仮想ディスクを結合し、VMwareからVirtualBoxへ移行するための下準備が整いました。
次回は、移行する要領を記事にしたいと思います。

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